有峰・立山カルデラ
会社の仲間でのツーリング会。東京の仲間で始めたのが転勤や何やらで、今回は大阪・東京・仙台からということで有峰ハウスに決定。折角有峰まで行くのならと予てから行きたかった立山カルデラに挑戦することにし、金曜日に休みをとって有峰に向かう。
     

松本インターから158号にはいる。心配していた梅雨の雨にも当たらず天気も何とか持ちそうだ。松本のカモシカスポーツで虫除けとガス立山カルデラの地図を手に入れる。
今日は有峰までの片道だけなのでのんびり走れる。






梓湖手前からトンネルの連続、入山トンネルは内部で二手に分かれている変わったトンネルだ。
     











いくつものトンネルを抜け上高地との分かれ道を左に、中部縦貫道の安房峠トンネルには入るといよいよ岐阜県の奥飛騨平湯温泉郷だ。

平湯を通り抜け

高原川に沿って走り

双六渓谷から大規模規格林道へ入る。
 

牧場を通り抜け

上山の集落も抜ける

この巨大な家を最後にこの先に人は住んでいない



人家がなくなって約6km飛越トンネルに入ると富山県。いよいよ有峰の森だ。熊に会えたらいいのだが。



東谷のゲートから有峰ハウスまでまで約23km、美しい森に入ってしばらく東谷で雨が降り出す。
 

何回来てもこの森の美しさはたまらない。
   



 
有峰湖に沿って走っているのだが、ダム近くになってやっと湖面が見え出す。晴れていればここから薬師岳が見えるのだが。



 
有峰ダムの堤防を越えて対岸に。ダムの上流は緩やかな盆地、下流は急峻な渓谷。

有峰湖の全貌

明日の目的地は真川の上流、立山カルデラだ。
 

有峰林道折立線に入る。

新折立トンネルを抜けるそろそろ終点。

明日の出発点、折立ゲートだ。



 
ゲート手前の折立キャンプ場。さすがに金曜日とあって誰もいない。場所が場所だけに熊が出そうで怖いし一人だけというのはさすがに心細かった。

折立ゲートから目的地のカルデラ内部まで約20km。往復40kmとなるとさすがに最後まで歩く自信はないが、一目でもカルデラを見たい。一般車両進入禁止、当然車両である自転車も禁止だ、そこで考えたのがインラインスケート。友達に借りようとしたら、キックボードのほうが良いという事で、家にあったキックボードをこっそり持ち込んで行くことに。問題はカルデラゲート、ネットで裏山を越えるとあるが経路が判るのであろうか。


4時46分ゲートを通過

5時30分やっと景色が広がる。


道はいい。
 

4.5km過ぎ、岩井谷へ。きつい下りはスピードが出過ぎてキックボードが怖い。


5時45分ごろ岩井谷橋、時速5km
 


6km過ぎ緩やかな下りが続く。

6時ごろ残雪の山々が見えるがどの山かははっきりしない

跡津川断層への道。お腹が痛くなり朝の儀式。公衆便所なんてないからね。ついでに紙もないね(困)
スゴ谷の上流への作業道路

キックボードは非常に楽なのだが、ブレーキの掛け方が判らずスピードが出てくると飛び降りて押して歩いていた。が、やっとブレーキの掛け方に気づいて下りでも乗れるようになった。もう少し早く気づけば(汗)

スゴ谷にある採石場、天然の砂、砂利には困らないだろう
6時25分には橋を渡りいよいよカルデラも近い
 


 
川にたまっている砂礫の量が凄い。大雨が降れば土石流間違い無しだ。

スゴ谷を越えると10km地点、ここから登りになる

川か滝か判断つかない急流

高度が増してきた。


11.5km2時間10分経過

眼下に常願寺川となる寸前の真川が見える。川沿いに道を作ればよさそうに見えるが。



 
ふと気づくと後ろからカモシカがこちらを見ていた。見詰め合ってるとそのうち藪の中に入って行った。今はだめだが食べるとおいしいらしい。

眼下に見える山は995m、山の向こうの湯川と交わり日本一の暴れ川常願寺川となる。

カルデラゲートのバナーがものものしい

向こうに見えるのが水谷平

有峰トンネルと湯川トンネルの道が分かれる
7時16分着、13km2時間半の道のりだったが写真を撮りながらなのでいいペースだ。しかし予想通りゲートで「入らないでくださいね」としっかり言われてしまった。ここで道がわかれ有峰トンネル方面へ行くと旧立山温泉、湯川トンネル方面へ行くと白岩砂防ダムにいけるのだが、ゲート裏の峰を越える勇気はなくなっていた。
当初の意気込みもどこえやら、遠い道を戻ることにする。帰りは急な下り3kmのあと登り10kmだ。

12.5km地点カモシカが居たところ 7時31分

こんなところにもレッカー車が

12.5kmカルデラ側
 

12km地点を通過

大カーブ

7時38分
 

11.5km地点

10.5km

9.5km 7時55分 スゴ谷の橋、

9.0km 8時9分

9.0km 8時10分

スゴ谷の上流 治山工事

8.5km 8時19分

緩やかに登る 時々遠望が

持ってきたおにぎりを食べて休憩
   

8.0km 8時37分

ほとんど車も通らないので緑も綺麗

期間限定で開放してくれたらいいのに

7.5km 8時48分

たまにトラックも通るが

ほとんど誰も居ない、静か

7.0km 8時52分

こんな道を延々と歩く

岩井谷ダム
   
6.5km 8時59分
秘境中の秘境
旨そうなのだが


帰りはほぼ登りなのだが傾斜がゆるいのでブレーキの掛け方が判ったキックボードが大活躍。しかし路面はいいが、景色が開けないので飽きてしまう、変化といえばキノコとか遠くに少しだけ見えるダムだとか、そんなものしか変化が無い。
500m置きにある距離看板が唯一の刺激か。
 
5.5km 9時9分
たまに工事の基地があったりするが
モリアオガエルが居たり

5km 9時18分

岩井谷

歩いているのは僕だけ

岩井谷橋からはきつい登り

4.5km残り1/3

9時28分

4km 9時34分

綺麗な森なのだが

動物も出てこなくて飽きてきた
   

3.5km 9時42分

楽しみは標識だけ

何も無い森です

3km 9時46分

2.5km 9時49分 もう少し

1.5km 9時59分 もうすぐ



路肩の雪の下に水芭蕉が咲いていた。
こんな道通行止めにしておくのはもったいない。環境保護なら時間制限で自転車ぐらい通してやってもと思ってしまう。

1km 10時6分

0.5km 10時12分 最後の坂を上ると

ゲートで雨が降り出した。
   
5時間半の探検は終わり
幸いなことにキャンプ道具もそれほど濡らすことなく撤収できた。カルデラのゲートで追い返されたのがここに来て幸いした。

今日の集合時間までたっぷり時間があるので、有峰記念館で休憩、昼飯のあと有峰林道小見線で亀谷温泉へ向かう。






有峰ダムより下流は深い渓谷となっている。新しいトンネルでも照明のないトンネルや改良が進んでない区間もあるが以前と比べて相当よくなった。

新ニンニクトンネル。旧道は左側、以前のこの区間にもニンニクトンネルがあったのだが狭いトンネルの上前後も大型車は対向できない非常に厳しい区間であったため、大型車の通行時には運転手がこの区間に入ることを反対側に知られる手動信号があったほどだ。今となっては素晴らしいトンネルのおかげであっという間に通過できてしまう。
 



今でも少しはそのときの面影が残る部分があるが改良されるのも時間の問題といったところか。




いくつものトンネルと崖にへばりつく橋、立山カルデラの工事のためにどうしても必要だったのだろう。

ガードレーもない断崖絶壁

亀谷トンネル

亀谷温泉、ほっとする、露天風呂もある。

常願寺川

富山地方鉄道立山線




そして来た道を戻る。雨のおかげで景色も幽玄さを増し、このまま行くとどこに行ってしまうんだろうと不安になりそうななか、絶壁の道と真っ暗なトンネルを走る。







東山魁夷の山雲を髣髴させる景色に見とれる。



集まったのは関西からR1150GSアドベンチャー、東京からXV1900 アプリリアトゥオーノ そしてR1150GS 有峰ハウスに泊まり西宮の酒造メーカー蔵出しの焼酎を飲む。朝には虹が出て天気が回復の兆し。



低かった雲も出発するころにはすっかりなくなり素晴らしい天気に。
   



現地で解散しおのおのの道へ、僕はまたもや有峰の森を抜けるコースを選ぶ。
 


薬師岳が湖の向こうに綺麗に見えた。
 



明るい森を通り抜ける。今回も残念ながら熊には会うことが出来なかった。




東谷のゲートを過ぎると後ろに有峰湖と北アルプスが見える。有峰の森の数少ない展望所だ。
   



飛越トンネルを抜けると、現世に戻った気分になる。
   



30数キロ信号のない素晴らしい道を走り美しい水の双六渓谷へ



素晴らしい天気になり国道471号からは、くっきりと焼岳が。
 

平湯手前では乗鞍の一部が

平湯料金所

国道158号

水殿ダム
以前から気になっていた立山カルデラ探検は敗退、もう一度挑戦してみたい。しかし今回もベースとなった有峰は何度来ても、何回紹介しても素晴らしいところだ。富山では立山が有名だが、好みによるだろうが、有峰は富山の隠れた名所といいたい。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送